若者をターゲットにした投資詐欺に注意
サラリーマンとして生活に必要な月給はもらっているけれど、プラスαとして投資でも稼ぎたい、という人は多いものです。
ところが、最近は若者をターゲットにした投資詐欺も多いため、投資活動には厳重な注意が必要です。
つい先ごろも、投資詐欺で投資運営会社「フリッチクエスト」の社長その他8人が逮捕される事件が起こりました。
フリッチクエストでは、若者から現金を集め、「月利4%でお金を運用できる」などといって海外カジノにお金をつぎ込んでいました。
被害総額や約200億円、被害者の多くは20〜30代の若者3,300人です。
フリッチクエストは完全なペーパーカンパニーで、投資という名称のもとに集めたお金は海外カジノなどに注ぎ込まれていました。
「高利回りでお金を運用できる」という謳い文句に惑わされた若者が被害者となっており、中には600万円を投資した女性看護師などもいます。
配当金を受け取ることはなく、出資金を回収する目処も立っていません。
フリッチクエストに限らず、似たような手口の投資詐欺は頻繁に起こっていますので、引っかからないように自衛することが何よりも大切です。
投資詐欺に騙されないようにするには
高齢者を対象とした詐欺が多いことはよく耳にしますが、若者だからといって悪質な詐欺に引っかからないという保証はどこにもありません。
金融庁では「詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!」と題してホームページで注意を換気していますので、時間のあるときに一読しておくといいでしょう。
気をつけなければならないキーワードは、「未公開株」や「新規公開株」などです。
「上場確実で、元本も保証します」といった甘言には注意し、少しでも変だなと思ったら取り引きを見合わせることが大切です。
「金融庁の者ですが…」などといって近づいてくるケースもありますので、油断しないように気をつけましょう。
怪しい投資への勧誘を受けた際には、最寄りの警察署に相談するとともに、「金融庁金融サービス利用者相談室」あるいは「証券取引等監視委員会情報提供窓口」に情報を提供することも忘れないようにしましょう。
両方とも、インターネットによる情報提供に対応しています。
金融庁のホームページでは投資被害に遭わないための詳しい注意点をまとめたリーフレットをダウンロードすることができますので、上手に活用したいものです。
投資被害の多くは無登録の業者に投資することで起こっていますので、金融商品取引業として登録しているかどうかも必ず確認しましょう。
登録業者の名を騙っている業者も少なくありませんので、金融庁が警告を行った業者の名称なども確認するようにしたいものです。
利益が大きいうまい話は、最初から注意して聞くことも大切です。