株価指標とは?
株価指標というのは、株式の価値について分析するために用いられる基準のことで、他の株式と比較したりスコアリングしたりする目的があります。
株価指標を見ることで、その企業の経営体質が安全なのか、価値が上昇しているのか、実質に対して株価が割安なのかなどを知ることができます。
また、株式は業界によっても価値の尺度が異なるものです。
そこで、株価指標を使うことによって、異なる業界であってもバランスの取れた比較ができるようになります。
株式投資をする際には、株価指標をウォッチしつづ分析を続けるのが基本となります。
そのため、よく使われる株価指標を覚えて投資判断に役立てることが大切です。
有用な株価指標
株式投資に用いられる株価指標は、かなりたくさんの種類があります。
それぞれに異なる基準や観点がありますので、できるだけ複数の指標を使って総合的に判断することが重要です。
といっても、投資を始めたばかりだと、どれをどのように使ったら良いのかを勉強するだけも大変です。
そこで、よく使われる株価指標から順番に押さえていくと良いでしょう。
たとえば、TOPIXと日経平均株価は東証の銘柄の平均値を指します。
上位企業だけを抽出したものか、すべての銘柄を平均したものかという違いはありますが、いずれにしても市場全体の傾向を探るのに役立つ指標となります。
PERは株価収益率というもので、株価につき純利益がどのくらいあるかと示していて、いわば効率の良い株なのかを判断するのに役立ちます。
PBRは株価純資産倍率で、1株につき純資産がどのくらいあるかを示し、多い方が安定した資産体制となっているかが分かります。
ROEは自己資本利益率のことで、自己資本についてどのくらいの純利益が出ているかを示します。
配当利回りは、株価に対してどのくらいの配当金が出るかを示し、利回りが高いほど収益が増えます。
株価指標のチェック方法
株価指標は、いろいろなメディアでチェックすることができます。
一定期間の情報を一冊にまとめている「会社四季報」は、株式投資をするためのいわば基本となる情報誌です。
企業の多くの情報が収められていますので、ぜひとも手元に置いて情報収集に役立てたいものです。
また、ネット証券会社を利用しているのであれば、ホームページなどから情報を検索することができます。
気になる企業を検索すると、それぞれの株価指標が表示されます。
他の企業との比較も同じ画面でできることが多いので、利便性の高い情報収集方法と言えるでしょう。
株式関連の情報サイトにも公開されていることが多いです。
時に、注目の企業をピックアップして指標がどのように他と異なるかなどを解説していることもありますので、役立つ情報を手に入れられます。