ローンを組むときの注意点
ローンにはいくつか種類があり、目的別に金融機関から借金をすることができます。
多くの人が利用する住宅ローンや自動車ローンの他にも、教育・学資ローン、ブライダルローンから、ペットローン、デンタルローン、サブカルローンのような新しいタイプも登場しています。
ローンの融資条件は、どこで借りるかによっても変わりますが、基本的に20歳以上71歳未満であること、団体信用生命保険に加入できること、安定収入があること、保証会社の保証が得られること、などがあります。
条件を満たしていても、内容に制限がかかったり、審査に通らないときもありますので、必ず通るというわけではないと認識しておきましょう。
ローンを組む年齢と金額
国土交通省住宅局による調べでは、不動産を購入する平均年齢は、30代の後半~40代前半に集中しているようです。
例えば、注文住宅と分譲マンションの場合で39.5歳、分譲戸建住宅だと少し若くて37.4歳という結果です。
中古物件になると少し年齢が上がり、中古戸建住宅で42.9歳、中古マンションになると44.2歳になります。
20代でローンを組むと収入が少なく返済が大きな負担となってしまい、50代を過ぎると定年後の支払いが難しくなることが理由と考えられます。
融資金額については、2人以上の世帯において、30代で約8万2700円、40代で約8万9200円、50代で9万9100円、次いで60代9万7800円となります。
全体の返済の月平均額は約9万700円ということで、完済する年数の平均は約15年となります。
最も割合が多いのが15年以下で40%弱、次に10年以下、20~25年以下、割合が少ない30年以下と続きます。
生活状況を考えて返済計画を考えること
ローンを組むことを検討するときに考えなければいけないのは、定年までに返済を終えるように計画することです。
定年後でも再雇用されるケースが増えていますが、収入は大幅に減りますので、そこを踏まえてローンを組む必要があるためです。
また、ローンは額によって数十年もの長い期間返済をしていかなければいけないので、その間に会社の業績が激減したり、ご自身が転職したり、子供が生まれて妻が専業主婦になる可能性だってあります。
収入は将来的にずっと安定しているという保証はありませんので、ライフステージをきちんとシュミレーションしてからリスクを検討し、ローン可能枠いっぱいに借りるのではなく、自分たちが無理することなく長く返済していけるよう、計画を練るようにしましょう。
20代の場合は収入がまだ少ないため、月々の返済額を少なくし、時々無理がないように繰り上げ返済をする、30代ならライフイベントにかかるお金をストックしながら、ボーナスなどを使って繰り上げ返済をするなど、世代によって合わせた計画を考えましょう。