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日銀短観を読み解いてみよう

日銀短観ってそもそも何?

ニュースでしばしば日銀短観という言葉が出てくるでしょう。
日本の景気の現状や将来性について把握するのに参考になる指数といわれています。
ちなみに日銀短観とは、いわゆる俗称です。
正式名称は「企業短期経済観測調査」といいます。

どのようにリサーチしているのか、簡単に言えばアンケートです。
日本各地にある1万の企業経営者を対象に調査を実施します。
3月と6月、9月、12月と各シーズンにリサーチが行われます。
いろいろな結果が出てくるのですが、運用するにあたって注視すべきは業況判断指数(DI)というものです。

DIとは何か?

アンケートをとる際に、業況の現状と先行きについて「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つの選択肢から任意で回答します。
この中で良いと答えた企業と悪いと答えた企業の割合を差し引いた指数がDIです。

もしプラスであれば、良いと答えている企業の方が多いとなります。
ということは日本の景気は良いと推測ができます。
逆にマイナス指数になったのであれば、景気があまり良くないというわけです。

FXを行っている人はチェックすべし

最近では日本の個人投資家の間でもFXで資産運用している人も多いです。
各国の通貨の取引で資産を増やす手法ですが、もしFXをやっているのであれば、日銀短観をチェックすべきです。

日銀短観は日本の現在の景気や経済状況を示すものだからです。
よって外国為替のマーケットに大きな影響を及ぼすことも少なくありません。

ちなみに日銀短観が正式発表される前に、各証券会社が予想値を発表するのが一般的です。
もしこの予想と実際の指標に大きな隔たりがあった場合には為替レートも大きく動くことが多いです。
このチャンスを活かせば大きな収益を確保できたり、早めに損切りしてダメージを最小限に食い止めることも可能です。

予想よりも実際の数値が良ければ円高、逆に悪ければ円安傾向に出ることが多いです。
世界的にも注目されている指標で、「TANKAN」という名称で投資家の間では広く知られています。

国内の経済指標として重要なデータ

もしFXなど投資を始めようと思っているのであれば、定期的に発表される日銀短観には着目したほうがいいです。
四半期ごとに発表されるので現状だけでなく、将来の景気判断に役立てることのできる材料です。
また過去のデータも出ているので、今まで日本経済はどのような推移をたどっているかも把握できます。

日銀の金融緩和の先行きを予想するにあたっての材料にもなりえます。
金融緩和をすれば円安傾向が顕著になりますから、FX運用をしている人にとっては重大な情報でしょう。
日本国内外で広く注目されている指標なので、投資家は定期的に注意した方がいいでしょう。