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バリュー株とグロース株を使い分けよう

バリュー株とグロース株

株式運用をするにあたって覚えておきたい知識として、バリュー株とグロース株があります。
両者の違いは運用スタイルにあります。

バリュー株とは、実際のその企業の価値と比較して株価が低く推移している銘柄のことです。
一方グロース株とは、売上成長率や利益率の高い銘柄のことを指します。
今後高い成長が期待できる銘柄のことです。

バリュー株とグロース株のどちらが買いか、これはケースバイケースです。
安定した運用をするためには、うまく使い分けることが重要です。
そのためには両者の特徴をきちんと把握しておくことが大切です。

安定が期待できるバリュー株

バリュー株の場合、株価の下落率が比較的低く推移する傾向が見られます。
そもそも割安の銘柄なので、そこから大きく落ち込む心配がないわけです。

中長期的な運用を検討しているのであれば、おすすめの銘柄といえます。
緩やかな右肩上がりになる可能性が高く、徐々に資産を増やせる公算大だからです。

ただし爆発力はありません。
つまり短期間に高騰して、購入したときの株価よりも2倍や3倍に膨れ上がるようなことはまず期待できません。
デイトレードのように、短期間でまとまった収益を期待しているのであれば購入はおすすめできないでしょう。

爆発力のあるグロース株

一方グロース株の場合、短期間で爆上がりする可能性のある銘柄も含まれているのが魅力です。
短期間で数倍に株価が急騰するものも決して少なくありません。
中には中長期的に持ち続けると、購入したときの価格の100倍以上になることもあるほどです。

有名なのはamazonです。
今では世界中で多くの人が利用しているオンラインショッピングサービスです。
しかし上場した1997年の時には2ドル足らずでした。

そこから急激に成長して、2021年の段階では3350ドル程度まで高騰しています。
200円程度で購入した株券が、今では30何万円の価値を持っている計算です。
ギャンブルの世界でもなかなかない万馬券といえます。

しかし一方で株価が割高なので、まとまった資金を準備しなければなりません。
また財務状況によっては、株価が大きく下落する可能性もあります。
ハイリスク・ハイリターンの銘柄が多いということも十分念頭に置いておかないといけません。

初心者はバリュー株からスタートするのがおすすめ

バリュー株とグロース株の特徴についてみてきました。
両者ともに一長一短な側面があります。
しかしこれから投資を始めようと思っている人は、バリュー株重視がおすすめです。

グロース株の場合、乱高下するリスクがどうしてもあります。
あまり知識のない状態で手を出してしまうと、急落の局面に出くわして大損を被る危険性もあります。
バリュー株なら個別の銘柄への絞り込みも簡単ですし、株価も安定しているので大勝ちすることは少ない半面、大負けすることもあまりないです。